Q&A

物忘れ(認知症)

物忘れが多いのですが、認知症の疑いはありますか?
他人から指摘されればもちろんですが、自覚的にも”物忘れでは?”と感じた場合は、なるべく早く物忘れ専門外来を受診されることをお勧めします。もちろん認知症でないこともありますが、早期に発見できれば認知症であっても進行を遅くすることは可能です。
物忘れと認知症の境界線とは?
正常に日常生活を送ることができる状態と、認知症の間の境界にある状態を表す言葉に、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)があります。認知症は、通常物忘れから始まることが多く、判断能力や言語機能、目標や計画をたて実行し、調節、修正しながら完結する機能などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を言いますが、MCIは記憶力が低下しても、日常生活にはほとんど支障をきたさない程度の段階で、自立して生活できる状態です。
クリニックではどのような診察や検査がありますか?
初回の受診
1. 問診票に基づき御本人、御家族からお話を聞かせていただきます。
2. 一般的診察、神経学的診察を行います。
3. 認知機能スクリーニング検査を行います。
(必要により後日詳細な神経心理学的検査をすることがあります)
4. MRIなどの画像検査を行います。
5. 必要であれば血液検査を行います。(すべて保険適応の検査です)
2回目または3回目の受診

最終的な検査結果の説明を行い、今後の方針の決定を行います。
(薬物療法、社会的サービス導入などの非薬物療法、成年後見制度の申請など)

進行を遅らせるには、日々どのような生活を心がけるといいですか?
物忘れの進行を遅くするためには薬物療法と非薬物療法の併用が欠かせません。
物忘れの原因疾患に対して適切な薬を使ってゆくことが薬物療法で、また非薬物療法としては、理学療法(筋力強化、バランス訓練、関節可動域訓練)、作業療法(家事・家庭内役割作業、手工芸・工作)、レクレーション療法園芸療法演芸療法社会心理療法ダンス散歩各種体操(ラジオ体操、リズム体操、民謡体操、ストレッチ体操)などがあります。
また環境の整備、介護者への食生活指導・教育なども含まれ、これらを地域の支援を受けながら継続してゆくことが重要と考えられています。

ボツリヌス療法

ボツリヌス療法とはどんな治療ですか?
ボツリヌス療法は、ボツリヌス菌から産生されるA型ボツリヌス毒素を緊張している筋肉にごく少量注射することにより、筋肉のけいれん・緊張を抑える治療方法です。
どんな症状に効きますか?保険は適応されますか?
当クリニックでは、下記の患者さんを対象に保険治療を行っております。

・目の周りの筋肉がけいれんして、目があけにくくなり、瞬きがうまくできなくなる
「眼瞼けいれん」
・片側の顔面の筋肉が、勝手にけいれんしてしまう「片側顔面けいれん」
・首や肩の周囲の筋肉が異常に緊張することにより、
頭の位置が正常ではなくなってしまう「痙性斜頸」
・脳卒中などの後遺症で、筋肉が緊張しすぎてつっぱり、手足が動きにくくなる「痙縮」

効果はどのくらいありますか?
この薬の効果は2.3日~2週間で現れ、通常3~4ヶ月持続します。
その後時間が経つにつれて徐々に効果が消失し神経の働きが回復してくるため、注射前の状態が再び現れてきます。その場合、再投与することにより同様の効果が現れます。
副作用はありますか?
ボツリヌス治療の場合、そのほとんどは薬剤の効きすぎによるものです。
筋肉が必要以上にリラックスすることで眉毛が下がったり、まぶたが重くなることがあります。ただし、眉毛下垂、眼瞼下垂などの副作用は、1ヵ月程度で症状が消えることがほとんどです。
ボツリヌス治療は、25年以上の歴史があり、世界中で多くの患者さんが治療を受けています。ただ、ボツリヌス毒素に対する筋肉の反応性は、個人差がありますから過去に注射して効きすぎた経験がある場合は、医師にその旨をしっかりと伝えて、注射してもらう量を調整してもらうようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群

診断はどのようにするのですか?
当クリニックでは一晩センサをつけていただき、自宅での睡眠記録を行って、治療の必要性を検討しております。鼻、口、指先などにセンサーをつけていただき、睡眠中の呼吸状態、動脈血の酸素量を経時的に測定して判定をします。
治療にはどのようなものがありますか?
軽症の患者さんでは、睡眠の際にマウスピースを装着することによって、下顎を前方に固定し、空気の通りを良くする方法があります。
中等度から重度の患者さんでは経鼻持続陽圧呼吸療法(CPAP)がよく用いられます。この方法は睡眠中、鼻につけたマスクより持続的に空気を送り込むことにより無呼吸による酸素の低下を防ぐ方法です。また手術により喉の奥を広げる場合もあります。
原因とは?
大きく分けて2つあります。空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ、 もう一つは、呼吸中枢の異常によっておこる中枢性睡眠時無呼吸タイプです。
自覚がありません。
治療の必要性を感じないのですが受診するべきですか?
自覚症状がなくてもご家族から「いびきがすごい」「寝ているときに呼吸が止まっている」など他人でないとわからないこともありますので、そのような指摘を受けた方は受診をお勧めします。
健康保険は適応されますか?
検査はすべて保険の適応になっています。