パーキンソン病

「パーキンソン病」とは

脳の中心部、脳幹の中脳というところにある「黒質」の神経細胞が壊されることにより、ここで作り出されるドパミンという物質が減少し、体を自由に動かすことができなくなってしまう病気です。

   
   

「パーキンソン病」の症状の現れ方

脳パーキンソン病の症状には、「 安静時のふるえ 」「 体のこわばり 」「 動作の緩慢・無動 」「 歩行障害 」という典型的な4大症状があります。そのほかにも便秘、排尿障害、立ちくらみ、発汗異常などの自律神経症状、気持ちが落ち込むなどうつ症状もみられることがあり、血液検査、レントゲン検査、CT・MRI検査では異常がみられないことが特徴です。パーキンソン病は進行すると、自分一人では日常生活をおくれなくなり、悪化するといわゆる「寝たきり」になります。

「パーキンソン病」の治療方法

早期から適切な治療を行うことで進行を遅らせ、日常生活に支障の出ないようにすることが大切です。
治療の基本は薬物治療になりますが、運動機能の低下を防ぐためにリハビリテーションも併用します。パーキンソン病の薬物療法では、どの薬でも共通した副作用として幻覚や幻視などの精神症状、食欲低下、吐き気などの消化器症状が現れる場合があります。また、長期間飲んでいると効果が低下してくる場合もあります。
どのような場合でも、自己判断で薬を中止することは危険です。急に薬をやめたりすると、悪性症候群といわれる高熱、体の硬直、意識障害などの重い症状が現れることがあります。薬をやめたいときは必ず主治医の先生と相談をしてください。