物忘れ外来(認知症)

「物忘れ外来(認知症)」とはどんな病気ですか?

物忘れ外来は、病的な物忘れ(認知症)の患者さんの早期発見、早期治療を目的とした外来です。認知症は正常に発達した知的機能が、その後病気やケガなどの原因で次第に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。初期症状として最も頻度が高い症状が物忘れ(記憶障害)ですが、加齢とともに出現することも事実で、単に加齢に伴うものなのかを鑑別するためには専門的な診察と検査が必要になります。
当院では「物忘れ(認知症)」を早く発見し、適切な治療に繋げられるよう努めております。

こんな症状がみられたら受診をおすすめします。

  • 同じことを何度も尋ねるようになった。
  • 会話中にとっさに物や人の名前が出てこなくなり、
    あれ、それ、あの人と言うことが以前より多くなった。
  • 料理の手際が悪くなったり、買い物に行って同じもの買ってくる。
  • 以前はあった物事に、興味や関心がなくなった。
  • 財布がなくなった、誰かが盗ったのではないかということがあった。

 ※ 物忘れ外来は、予約制(1名)となっております。
  事前にご予約をお願いいたします
(電話番号:048-831-9751)

 

「物忘れ外来(認知症)」受診の流れ

初回の受診
  1. 問診票に基づき御本人、御家族からお話を聞かせていただきます。
  2. 一般的診察、神経学的診察を行います。
  3. 認知機能スクリーニング検査を行います。
    (必要により後日詳細な神経心理学的検査をすることがあります。)
  4. MRIなどの画像検査を行います。
  5. 必要であれば血液検査を行います。
    (すべて保険適応の検査です)

 

2回目または3回目の受診

最終的な検査結果の説明を行い、今後の方針の決定(薬物療法、社会的サービス導入などの非薬物療法、成年後見制度の申請など)を行います。
 

「物忘れ(認知症)」についての Q&A

物忘れが多いのですが、認知症の疑いはありますか?
他人から指摘されればもちろんですが、自覚的にも”物忘れでは?”と感じた場合は、なるべく早く物忘れ専門外来を受診されることをお勧めします。もちろん認知症でないこともありますが、早期に発見できれば認知症であっても進行を遅くすることは可能です。
物忘れと認知症の境界線とは?
正常に日常生活を送ることができる状態と、認知症の間の境界にある状態を表す言葉に、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)があります。認知症は、通常物忘れから始まることが多く、判断能力や言語機能、目標や計画をたて実行し、調節、修正しながら完結する機能などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を言いますが、MCIは記憶力が低下しても、日常生活にはほとんど支障をきたさない程度の段階で、自立して生活できる状態です。
進行を遅らせるには、日々どのような生活を心がけるといいですか?

物忘れの進行を遅くするためには薬物療法と非薬物療法の併用が欠かせません。
物忘れの原因疾患に対して適切な薬を使ってゆくことが薬物療法で、また非薬物療法としては、理学療法(筋力強化、バランス訓練、関節可動域訓練)、作業療法(家事・家庭内役割作業、手工芸・工作)、レクレーション療法園芸療法演芸療法社会心理療法ダンス散歩各種体操(ラジオ体操、リズム体操、民謡体操、ストレッチ体操)などがあります。
また環境の整備、介護者への食生活指導・教育なども含まれ、これらを地域の支援を受けながら継続してゆくことが重要と考えられています。